AI原価アプリ

売れているのに、利益が残らないとき

飲食店・カフェの赤字
原価だけでなく、何を確認する?

「飲食店が赤字」「カフェ経営が厳しい」と感じたら、売上・材料費・固定費・現金の動きを分けて見ます。材料の原価率を下げれば必ず解決する、というものではありません。

作成:AI原価アプリ / レルナ合同会社
一般的な数字の整理方法です。個別の経営・資金繰り・閉店の判断に代わるものではありません。

まずは、同じ期間の売上と経費をそろえる

直近の月次収支、仕入れ・在庫、売上の内訳、支払予定を用意します。「料理を売るほど材料費で損をする」のか、「売上から残る金額で家賃や人件費をまかなえない」のかで、確認する点が変わります。

1. 赤字の原因を4つに分ける

見る項目確認する数字見直すきっかけ
売上客数・客単価・営業日数・時間帯客数の減少と、単価や販売構成の変化を分ける
食材原価購入単価・レシピ原価・棚卸・廃棄値上がり、盛付量のばらつき、ロスを調べる
経費人件費・家賃・光熱費・手数料など売上に応じて変わる費用と、一定の費用を分ける
資金繰り預金残高・入金日・支払日・返済予定帳簿の利益と、使える現金を混同しない

例えば、客数は変わらなくても低単価の商品が増えれば売上構成が変わります。忙しさだけでは、利益が増えているか分かりません。

3. カフェの損益分岐点を計算する例

損益分岐点は、売上と費用がつり合う売上高です。売上に応じて増減する費用を変動費、それ以外を固定費として整理し、一定の条件で試算します。

損益分岐点売上高 = 固定費 ÷(1 − 変動費率)

ここでは月間固定費100万円、変動費率35%の架空のカフェを考えます。35%は材料費に加え、売上連動の手数料なども含む仮定で、業界平均ではありません。

  • 売上150万円 ×(1 − 0.35)= 固定費を引く前に97万5,000円残る
  • 97万5,000円 − 固定費100万円 = 2万5,000円の赤字
  • 100万円 ÷ 0.65 = 損益分岐点は約153万8,462円

これは固定費と変動費率が変わらない場合の単純化した試算です。実際には追加人員や営業時間の変更で費用も変わります。必要な売上だけでなく、実現できる客数や営業体制も確認します。

計算式と考え方の参考:中小機構 J-Net21「損益分岐点の計算方法と経営改善に向けた活用方法」。金額は当サイトの説明用です。

4. 利益と、手元の現金を分ける

月次の損益が改善しても、仕入れや家賃の支払日と売上の入金日がずれると現金が不足する場合があります。売上見込みだけでなく、いつ・いくら入って、いつ・いくら出るかを一覧にします。

借入金の元本返済など、損益と同じ扱いにならない支出もあります。会計処理の確認は税理士等に、支払や返済の見通しは関係先・相談窓口に早めに相談してください。

5. カフェの閉店を考えるほど厳しい場合

継続・縮小・閉店の結論は、原価率だけでは決められません。

相談時には、直近の月次収支、預金残高、入金・支払予定、借入・返済予定、店舗の契約関係などを用意すると現状を共有しやすくなります。既に支払いが難しい場合は、原価表が完成するまで待たず、相談してください。

公的な相談先として、中小機構 よろず支援拠点の全国窓口一覧で地域の支援窓口を確認できます。契約・税務・債務の個別判断は、該当分野の専門家と確認してください。

原価管理アプリでできること、できないこと

AI原価アプリは、材料価格、仕込み品、レシピ、商品をつなげて原価や値上がりの影響を確認するためのものです。集客、家賃交渉、資金調達、閉店判断まで自動で解決するサービスではありません。

飲食店でパソコンと書類を見ながら原価を確認するイメージ
まずは、手元の記録から確認できる数字をそろえます。

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